ーーー「本物の英文法」概要 3ーーー
さて、前々回の、I.「文を作りたがることば [動詞] の文法」 の 9.の 「__(で/ に;を;と)」 の位置 [部屋] について、今日、解説することになっていましたね。
その 「__(で)」 の位置 [部屋] については、(2006年)11月22日の、「"Be [is, am, are]" [ある] の英文法」 の 7)で解説済みです。
そこで、今日は、「__(に;を;と)」 の位置に関係する 「"Do [do(es)]" [する] (独自)の英文法」 を解説します。 それから、非常に重要な、原形動詞のつなぎである、「動付辞」 [to, -ing, -en] の解説は、次回にしたいと思います。
それでは先ず、「I.B."Do [do(es)]" [する] の英文法」 です。
1. 「"Do [do(es)]" [する] の英文法」 ですが、この「"Do [do(es)] " [する]」 という表現で、「"Be [is, am, are]" [ある]」 以外のあらゆる動詞を代表させています。 これを簡単に言うと、「do 動詞」という表現で「be 動詞」以外のあらゆる動詞を表しているということです。 (ちなみに、ご存知だと思いますが、"does" は "do" の、「主語が三人称単数のときの現在形」 です。)
つまり、それは、動詞の do [する; している] 自体はもちろんのこと、 clean [掃除する<清潔にする] 、 wash [洗濯する<洗う] や cook [(火や熱で)料理する] も、eat [食べる] や have [持っている; 頂く(=飲食その他をする)] も、 go [(離れて)行く] や come [(近づいて)来る] や become [成る] も、 teach [教える] や tell [言う、告げる、(物)語る] や name [名付ける] など、「be 動詞 [ある]」 以外の、ありとあらゆる動作や状態(や変化)を表す(文の中心になれる)ことばを代表します。
(和訳の、A < B は、Bの方が根本的な意味概念であることを表します。 また、例えば、clean の和訳は 「掃除する」 というように、「ーする」 という形のものしか示しませんでしたが、「(普段)掃除している」 というように、どの動詞も 「(普段)ーしている」 という和訳に成ることが多いことに注意してください。)
2. 動詞 [ーする、ーしている] は、ある人や物事の動作や状態(や変化)を表しますが、そのような動作や状態(や変化)があるためには、その主体となる人や物事(⇒主語)だけが在ればよい場合と、その動作や状態の相手の人や物事(⇒相手語 [目的語] )が一つ、または二つ無ければならない場合があります。
例えば、「(離れて/去って)行く」 という動作 "go" は、そうする主体(ここでは、I [私] とします)さえあれば可能です。 "I will go." [私(は)(離れて/去って)行くつもりである。] (ただし、will [つもりである、う; だろう] は助動詞です。)
しかし、例えば、「食べる」 という動作 "eat" は、そうする主体の他に、通常、その動作の相手の 「(食べ)物」 が無いとできません。 "I will eat sukiyaki." [私(は)すき焼き(を)食べるつもりである。]
また、「好んでいる」 という心の状態 "like" は、そうある主体の他に、通常、その心の状態の相手の人や物事が無いと、そのような気持ちは起こらないでしょう。 "I like sukiyaki." [私(は)すき焼き(を)好んでいる。]
また、「教える」という動作 "teach" は、そうする主体の他に、通常、(教える)相手の人(あるいは動物)と、それから、(教える)事 [内容] が無いとできません。 "I will teach children English." [私(は)子供達(に)英語(を)教えるつもりである。]
このように、現代英語では、一般に、ある特定の動詞が表す動作や状態(や変化)が存在するために無くてはならない人や物事を表す名詞(の仲間)は、その動詞と共に英文の骨格を成し、その動詞を中心とした前後の位置関係で、中国語のようにその文法関係を表し、日本語の「てにをは」 [(格)助詞]に当たる名付詞 [前置詞] は要らないということが極めて重要です。
また、 (2006年)11月22日の 「"Be [is, am, are]" [ある] の英文法」 の解説の 7) と関連して、文の骨格を成す名詞(つまり、主語や相手語)が表す人や物事自体を説明する名詞や形容詞(の仲間)も、その文の骨格と成り、これを 「補語」 と言います。 "You will find the dog bright." [あなた(は)その犬(を⇒が)利口である(と)分かるだろう。] <You [主語] will find [動詞] the dog [相手語] bright [補語].> "Then, I will name it Brightie." [それでは、私(は)その犬(を)ブライティー(と)名付けよう。] <Then, [まえおき] I [主語] will name [動詞] it [相手語] Brightie[補語].>
ところで、英文を作る時、(命令文の場合、通常それを表現しませんが)どの動詞にも、その前に主語があります。 問題は、その後ろに、相手語 [目的語] や補語を取るか取らないかです。 このことを次のように、昔から表示している英和辞典が幾つかあります。 go [行く]、 eat [(を)食べる]、 teach [(に)(を)教える]、 find [(が)(と)分かる]、 name [(を)(と)名付ける] のように。 この時、例えば、teach の「(に)(を)教える」は、後ろに「(に)」と「(を)」の位置をこの順に持っていることを表しています。 この表示(法)は、すばらしいと思います。
3. あらゆる 「do [する;している] 動詞」 中心の(英文の)否定文や疑問文や答えの文は、通常和訳のない現在形の助動詞 "do; does"が、文の中心の 「do 動詞」を原形にして、その代わりに文法的に働いてこれらを作ります。
例: Do you teach children English now? [あなた(は)今、(現在)子供達(に)英語(を)教えているか。] <助動詞 do が(主)動詞 teach の代わりに 「(か) [疑問化] の位置」 に行っている>
No, I do not (teach children English now). [いいえ、(私(は)今、(現在)子供達(に)英語(を))教えていない。] <助動詞 do が(主)動詞 teach の代わりに後ろに not を取っている>
4. "do; does" には、「する; している」 という和訳になる動詞と、通常、和訳のない(、敢えて和訳すれば、「現在事実; 今(では)本当に; 普段実際に、等」 となる) 助動詞の、二つがあり、この二つを混同しないことが大切です。
例: What do you do (for work)? [(お仕事、)何なさってますか?]
What do you do (for work)?
[何(を→、)(か) あなた(は→、) している (のために←仕事)]
4 6 1 5 3 2
上例の解説: 番号は、直訳の和訳順です。 5 の do は、この文の中心の動詞 [主動詞] で 「している」 という和訳があります。 しかし、6 の do は、現在形の助動詞で、それ自身の和訳がない代わりに、「現在事実」 という意味を請け負い、5 の do を 「している」 という考え [概念] だけの「原形」にしてあげ、さらにその代わりに 「__(か)」 位置に行って、同文を疑問化していることにご注意ください。
(ところで、主語が三人称単数の時の、現在形の 「do 動詞」 には、例えば、"teaches" のように "-(e)s" が付いてないといけないのですが、この "-(e)s" が単語として自立 [独立] したものが、助動詞の "does" なのです。)
5. "do; does" の過去形は、動詞の場合も助動詞の場合も、"did" です。 動詞の場合、この did の和訳は 「した、していた」 です。 また、助動詞の場合、それは過去を表す 「た」 だけです。 (ただし、この助動詞をあえて和訳するとしたら、「(過去に)事実__た」 となります。)
例: What did you do last night? [直訳: あなた(は)昨夜何(を)する・た(か)?⇒意訳: 昨夜はなにをしましたか?]
I watched television, took a bath and went to bed. [直訳: 私(は)テレビ(を)見た、湯浴み(を)取った、そして、ベッドに行った。⇒意訳: テレビを見て、お風呂に入って、寝ました。]
上例の解説: 「do 動詞」 の過去形は、規則的には、上の watch [(変化や展開を注意して)見る] のように、過去を表す助動詞 did の、後ろからの合体形(つまり、接尾辞形)の -ed をつけて作りますが、上の took [take の過去形] や went [go の過去形] のように特殊な形をしているものも多いのです。 本物の英会話をする場合、このような特殊形 [不規則形] をたくさん覚えなくても、 did take とか、did go などと言えば、相手はきっとすぐその過去形を言ってくれますから、そうするようにしましょう。
今日は、ここまでです。 それでは、又。
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